
パワハラ上司…キライ
ほんっっとに、キライ!!
ほんっとに、なんなん?
え!?今の一言いる??
なんつーかさ、その言い方ありえへんやろ!!
冒頭からすみません。
職場にいるパワハラ上司にムカつきました。
でも、
でもですよ。
キライなはずなのに、キュンっ!!
あれ? どうした私!?
まさか… パワハラ上司に胸キュンした!?
いやいやいやいや… ないやろ~。
本記事では、非常事態によって、私がパワハラ上司に対して胸キュンしてしまった顛末をまとめました。
そして、そこから見える「パワハラ上司のイメージ逆転」について考察しました。
・パワハラ上司にモヤモヤしているが、どうしようもないとあきらめている人
・「あの人キライ!」と決めつけていた相手の意外な一面をみてしまい、感情が複雑になった人
そんな方々の、参考になれば幸いです。
非常事態発生!!
チクリと嫌な言い方をするパワハラ上司…。
一度や二度ではない。
私も何度嫌な思いをしたことか…
私は自分を守るため、パワハラ上司と距離を置いて仕事をするようにしていた。
そんなとき、自分の感情が大きく揺らぐ事態が発生する。

事故発生!!
仕事中、機械を使う作業をしていた私は、不注意により左手人差し指が挟まれてしまった。
すぐに左手を引っ込めたが、すでに遅い。
指先を深く切ってしまい、大量の血が流れ出た。
ティッシュで指をぐるぐる巻きにして圧迫するも、ティッシュはみるみる赤く染まっていく。
「うう…」
うめき声が漏れてしまった。
同室で作業していた仲間が、私の異変に気付いた。
すぐに電話でパワハラ上司に連絡した。
パワハラ上司は私の様子を見ると、すぐに病院まで連れて行ってくれた。
処置の間も待っていて、会社まで送ってくれた。
幸い、指先のケガは大したことなく、2週間で治った。

胸キュンの正体とは!?
ケガの治療を終え、病院から会社に戻った私は、
胸がキュンとしていることに気付く。
いやいやいや…んなこたぁない!!
と、ツッコむが、
キュンキュンしているんだもん。
なんでだーっ!!
パワハラ上司の神対応
事故発生からの、パワハラ上司の対応です。
・行動が早い
ケガをした私を見て「病院行くぞ!車に乗れ!!」
・移動中の会話
「痛むか?出血は止まったか?」
「仕事のことは考えるな。治すこと優先。」
「今後の仕事は、俺に任せろ。」
「無理はするな。今日は帰れ。」
「何かしてほしいことはある?」
など。
・治療・処置中
邪魔にならない所で処置を見届ける。
・心配・不安な私を受け止める
私が事故を起こした後悔を口にすると、
「気にするな。これから気を付ければいい。」
私が今後の対策を心配すると
「考えなくていい、それは上司の仕事。」
パワハラ上司は、終始毅然とした対応だったのです。
優しさが沁みる!!

見えた!!胸キュンの正体!!
事故を起こしてしまった私は、
痛む指先や、
多くの人に心配と迷惑をかけてしまった申し訳なさ、
今後の仕事や、
今後の事故対策など、
いろんな感情がぐるぐると頭を駆け巡り、メンタルが不安定になっていました。
どうしよう… 胸がドキドキドキドキ…
そんなとき、パワハラ上司の神対応は、私の不安を救ってくれました。
その優しさが、私の心に沁みる。
胸のドキドキが…
キュンキュンキュン…
に変わっとるやないか!?
あれ?
なんか、
パワハラ上司がかっこよく見える!?
え?かっこいいんですけど!?
あっ!!
これって、
これって、もしかして…!!
吊り橋効果やないか~いっ!!!
脳が誤った認識しとるがなっ!!
誤認やないか~いっ!!!
吊り橋効果とは?
簡単に言うと、不安や緊張からくるドキドキする感覚を、一緒にいる相手への恋愛感情だと錯覚してしまう心理現象のことです。(AI Geminiより引用)
誤認でも、かっこいいと感じたのは事実だし、
嫌な思いをしたわけでもない。
なので、
「かっこいい」を受け入れ、
胸キュンを楽しんでおきました。
(キュン is happy!!)

吊り橋効果で「大逆転」はありえるのか!?
胸キュンの正体が、吊り橋効果による脳の誤認だった…なんて、なんだか拍子抜け??
とはいえ、パワハラ上司の神対応は事実であり、それによって私は好印象を受けました。
ってことは、
吊り橋効果は、パワハラ上司のイメージを逆転させる効果があるのでしょうか??
結論
パワハラ上司が、吊り橋効果でイメージ逆転するのは難しい。
胸キュンからの、
「吊り橋効果やないか~い!!」
などとツッコんでいたとき、
私の頭の中には、
パワハラ上司の過去の発言・行動が浮かんできたのです。
・バンっとドアと閉める音
・ドンっとファイルを投げ置く音
・無視
・心をえぐるパワハラワード
など…
心の奥に封印していた傷は、決して消えない…。
確かに胸キュンしたけど、
その裏には重くて辛い感情が存在します。
この感情は、吊り橋効果で消せるものではありません。
なので、
吊り橋効果でイメージ逆転は、限りなく難しいと思います。
パワハラからのイメージ逆転の可能性
今回の「吊り橋効果」による好印象は、非日常的な状況で発揮された「神対応」という、ある意味で劇薬のような一発の強いインパクトでした。
これは、普段のパワハラというマイナスイメージが強固だからこそ、より際立ったとも言えます。
もし、この上司が今後も、非常時だけでなく、日常的な業務の中で「頼りになる」「部下を気遣う」「理不尽なことを言わない」といった好印象を与える行動を継続的に見せるようになれば、どうでしょう?
一度の「神対応」で得られたプラスの感情は薄れていくかもしれませんが、代わりに、新たな良い印象が上書きされていくことになります。
それが積み重なれば、最初は「パワハラ上司」というレッテルだったものが、徐々に「普段は厳しいけれど、いざという時は頼りになる上司」や「実は部下思いの上司」といった、より多面的で肯定的なイメージへと変化していく可能性は十分にあるでしょう。
人間の印象は、様々な情報や経験が複合的に積み重なって形成されるものですから、プラスの側面が多ければ多いほど、全体としてのイメージは好転していきます。
キライとキュンが共存する職場のリアル
吊り橋効果で得られた胸キュンという感情は、あくまで「非日常の状況における、上司の特定の行動に対する好印象」であって、これまで積み重ねてきたパワハラによる負のイメージを完全に打ち消すには至らないと考えられます。
しかし、今回の経験が無意味だったわけではないと思います。
少なくとも、私は上司の意外な一面を知り、少しでもポジティブな感情を抱くことができた。
これは、「人間関係は多面的である」という気づきを与えてくれたのではないでしょうか。
「キライ」と「好印象」が同時に存在する、その複雑な感情こそが、今回の体験の核心だと思います。
人間関係って、白か黒かでは割り切れない、グラデーションのようなものですよね。
特に職場の人間関係は、仕事という共通の目的があるからこそ、感情が複雑になりがちです。
今回の出来事は、パワハラ上司という「キライ」の対象に、一時的であれ「頼りになる」「優しい」というポジティブな側面を見たということです。
その感情は「吊り橋効果」によるものだと分析できても、実際にそう感じたことは事実。
この「キライ」と「好印象」が同居する状態は、もしかしたら少し戸惑うかもしれません。
でも、それは私が、相手を多角的に見ることができた証拠でもあります。一面的に「この人はキライ」と決めつけるのではなく、非常事態という特殊な状況下で、上司の別の顔に触れることができた。
この経験が、今後の上司との関わり方、あるいは他の人との人間関係を考える上で、何か新しいヒントになるかもしれません。

コメント