「注意喚起」効果をあげるポイント1つ

仕事

注意喚起とは、注意するように促すこと。
つまり、

びっくりさん
びっくりさん

はっ!!
そうだ!○○に、注意しなくちゃっ!!!

のように、注意を意識させ、行動させること。

これが、もんのすごく難しい。
私の仕事は製造業なので、工場があります。
ミスや事故を防ぐにはどうすればいいのか?
注意喚起してはいるけれど、効果はイマイチ。

じゃ、どうすればいいのか?
現状と問題点、ポイントや具体的な方法について、職場で話題になったことをまとめました。

注意喚起について悩める人の、参考になれば幸いです。

効果を上げるポイント1つ

「注意喚起」の効果を上げるポイントは、
 感情を刺激すること。

注意を意識して、行動する。
注意を意識させるためなら、ポスターやステッカー、標語などで十分できるのですが、
「行動させる」には、当人の感情を刺激することが必要です。
自らが動かなければ!!と思わないと、自分で行動なんてできない。
そう思わせるのが、本当に難しいです。

現状

<私の職場の場合>
注意喚起のために行っていること。
・ポスターを掲示する
・ピクトグラムステッカーを貼る
・標語を掲示する
・朝礼で注意を促す
他社見学をした際も、ポスターなどの掲示を見かけます。
他社は他社のやり方ってあると思うのですが、私の職場みたいなこともしているんじゃないかな。

ポスターを掲示する

業界団体から届くポスターを、掲示板に貼っているだけです。
モデルさんの顔のアップだったり、動物、イラストで、「○○に気を付けよう」などの文字が書かれています。
注意喚起できているかは、あまり効果を感じませんが、
「このモデルさんは、お肌キレイね~」
「きゃ~、柴犬~、癒される~」
など、一応ポスターは見ています。

ピクトグラムステッカーを貼る

工場では、たくさんの機械が置かれており、その機械には注意のためのピクトグラムステッカーが、すでに貼られています。
その他に、危険だと思われる箇所には、社内で新たにステッカーを作成して貼っています。
手の挟み込み、手の巻き込み、手の切断、などの状況をシンプルに伝わりやすくしたステッカーを貼っています。

標語を掲示する

ネット上から、注意喚起するような標語をピックアップして、印刷して掲示板に貼っています。
5・7・5の標語です。
5・7・5だと、注意喚起というよりは、「なるほど!言い回しがウマいね!座布団1枚っ!!」と、思わず感心しちゃいます。標語をみて、日本語の持つ表現力について、思いを巡らしてしまいます。

朝礼で注意を促す

週一回の朝礼で、上司から注意を促す一言があります。
「熱中症に注意して、こまめな水分補給をしましょう。」
「手順を遵守して、丁寧な作業をしましょう。」
こんな感じです。「○○しましょう。」
毎週聞いていると、聞きなれてしまいますね。
春、秋は、季節、気温の変化
夏は、暑さ、熱中症
冬は、寒さ、風邪、感染症
パターンが大体決まっているんですよね。

問題点

現状の問題点は、どれも
・慣れてしまっている
・感情への刺激がない
です。

慣れてしまっている

掲示物は、貼ったら長期間貼りっぱなし。
それが当たり前になったら、掲示物はただの風景の一部になってしまいます。
ポスターは次のものが届けば、交換されますが、似たり寄ったりの内容では、すぐに風景へと溶け込みます。
慣れてしまっては、注意する気が出てきません。

朝礼の注意も、毎週似たような文言。
「おはようございます。
 今日も、とても暑い一日となるので、熱中症に気を付けて作業をしましょう。」
長めの朝のあいさつ。
はいはい、いつものやつ~。と、聞きなれてしまい、これだけでは注意する気が出てきません。

感情への刺激がない

「慣れ」や、「当たり障りのない内容」では、感情への刺激がありません。
特に、モデルさんや、動物のポスターをみて、危機感を感じることはないです。

ピクトグラムは、シンプルな図記号で注意を表現しているので、「注意」は理解できても、感情への刺激は弱いです。

具体的な対策

具体的な対策としては、感情への刺激を意識することです。
例えば、
・作業中に起こった事故の写真を掲示する。
・過去のミスや事故の経緯を掲示する。
・朝礼の注意ではなくて、作業中に工場内を巡回したり、注意を呼び掛ける。
・グループワークで、注意喚起や、ミス・事故について考え、意見交換する。
など。
結構、刺激的かも。
特に、グループワークであれば、過去の事案について掘り下げてみたり、他社の場合について調べてみたり、なんやかんや題材はたくさん出てきて、コミュニケーションもとれて、是非ともやってみたいですね。

失敗を活かす

失敗
誰だって、イヤですよ。
私も何度か経験しています。
失敗したとき、仲間や、お客さんに迷惑をかけてしまい、さらには損失も出してしまった。
顔面から血の気が引いて、ただただ謝るのが精一杯で、自分の実力不足を激しく後悔したものです。
ですが、その経験は、「二度とこんなことはしない!!」という気持ちがうまれ、仕事のやり方を工夫したり、自分でできることは何かを考え続けていました。

失敗を活かす。
これもまた、注意喚起になるのですが、おススメはできません。
失敗はコントロールできないので、下手すると取り返しがつかないことになりかねません。

信頼する上司・先輩の注意の重さ

これは、私個人の考えです。
私の職場では、みんなから絶対的に信頼されている上司がいます。
仕事に対する姿勢、何よりも人間性がとてもすばらしく、誰からも尊敬されているのです。
まるで仏様のような上司は、困っている人がいればササッと現れ、手を貸してくれます。
子供の体調不良で2、3日休むと、心配してくれたり、労ってくれます。
そんな上司から指摘・注意が入ると、その言葉はとても重く感じ、時に優しさとも感じられ、一層仕事に対しての注意を強くします。
perfect human ならぬ、 perfect boss

まとめ

効果的な注意喚起のポイントとは、感情を刺激すること。

胸がざわつくような、胸が痛むような、嫌な感情ほど刺激が強くて、危機感を感じ、実際に行動するきっかけになります。

注意を理解していても、実際に行動にうつせるのか?
自分自身も、各個人も、一歩踏み出す…その一歩は簡単なようで、難しいと、しみじみ思うのです。

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