次女が中学生になって半年も過ぎたころ、中学校の校則に変更がありました。
女子生徒の髪型について
現行:髪が長い生徒は、髪を結ぶこと
今後:結ぶ、結ばないは、自由とする
この変更に関して、次女は…
なんか…
「今になって、やっと」って感じがする。
しかも、結ぶかどうかのレベルって…。
そんなん、いちいち言わなあかんの?
どうやら次女は、中学校生活で、「自分」と「中学校」と「時代」にギャップを感じているようです。
特に、先生から発せられる「中学生らしい○○」というワードに、「???」といったギャップを感じやすいのです。
小学生とは違って、
・自分でできることを増やして、自分でする
・責任感を持つ
なら、分かるんだけど…
そうでもないときがあるんだよね。
「中学生らしさ」って何?
「中学生らしさ」とは、何か?
それは…、
「中学生らしさ」について、考えること。
ポイント:多面的に考えてみよう
すんまへん!! 答えになってまへん。
「よ~く考えた意見」なら、どれも正解なんじゃない??
だって「時代」の影響って大きいもん。
10年前、20年前とは全然違う。社会が違う!
社会が激変しているのに、「中学生らしさ」が変わらん訳ないやんっ!!
だったらさ、「中学生らしさ」は常に更新していかなきゃ!!
そのためにも、「中学生らしさ」について真剣に考えなきゃ!!
しか言えまへん。
ポイントは、「多面的に」考えてみよう
何事にもメリット・デメリットってあるもんやし。
メリットとデメリットを、天秤にかけて、考えたらいいんじゃない?
他の意見とか。反対意見とか。
いろんな意見を集めると、新たな発見にもなるよ。
自分で考えること、みんなで話し合うことって、大事やね。
長い髪を結ぶか、結ばないのか。
自由になったね。
自由のメリットは?
中学生が、ヘアスタイルを楽しんでもいいと思う。
学校生活が楽しくなる要素の一つだよ。
おしゃれでモチベーションあがる人もいるよ。
なるほど。自己表現の幅が広がるね。
じゃ、デメリットは?
長い髪が邪魔になる場合があるよね。
体育とか、調理実習とか、掃除とか。
だよね~。
そして、自由を選んだんだね。
だってさ、邪魔なときに髪を結べばいいだけやし。
中学生なんやから、そのくらいできるし。
なんかあっても、自己責任じゃん。
自己責任ね…
確かに、そうだけども。
ちょっと、言葉がキツく感じるな。
失敗だったら、そのとき、考えたらいいがな。
程度でええんでない?
中学生とはいえ、子供。失敗してもええんやで?
うんうん、良きかな~。
きっと、生徒会と先生の間でも、いろいろ話し合ったことでしょう。
やってみて、何か問題があれば、また話し合えばいいだけやん。
なら、やってみたらええやん。
否定するより、認める大切さ、やってみる大切さ
長女が中学生だったころに配布された学校便りに、モヤりました。
冬の始まりに、校長先生が登校中の男子生徒の会話を聞いたことが、書いてありました。
寒い朝、二人の男子生徒が登校してきました。
一人の生徒は、新しく買った防寒用の上着を着ています。
それについて、もう一人の生徒が言いました。
「その色、派手じゃない?中学生らしくないよ。」
この会話を聞き、生徒たちが『中学生らしさ』について考えて生活していることに、感心しました。
え…??
感心するの?
私は、ゾッとするよ。
この学校便りの疑問点をまとめると、こんな感じかな
・防寒用上着の「中学生らしい色」って何色?
・ダメ出しされた友達の心情は?大丈夫?傷ついてない?
・「中学生らしさ」の意識が高いけど、方向あってる?
きっと校長先生には、校長先生の考えがあるのでしょう。
できれば、校長先生が考える「中学生らしさ」について、具体的にお聞きしたかったです。
中学生らしい色って、何?
現在、防寒用上着は「明るい色」です。
理由:冬は日暮れが早く暗いため、下校中の安全を考慮した。
モヤる「お便り」が配布された当時、防寒用上着は黒やグレーなど、暗い色とされていました。
なので、「派手な色、中学生らしくない」と言った生徒は、ただ単に決まりを守っただけ。
当時は、暗い色が「中学生らしい色」だったようです。
では、現在の「中学生らしい色」とは?
というか、そもそも「中学生らしい色」を決める必要があるのか?
ダメ出しされた友達の気持ちは?
新しく買った防寒用上着。
さっそく着て登校。
テンション上がる。
なのに…
友達から、「派手だ、中学生らしくない」と言われた。
………
ダメなのか?
これ、いいの??
否定されるって、辛いな。
「中学生らしさ」という意識の方向
「中学生らしさ」について意識するのは、とても良いことだと思う。
それも成長ってもんさ。
でも、難しいのは、「中学生らしさ」ってものが、白黒はっきりつけられるもんじゃないってことだよね。
変化していくもんでもあるし。
だから、すぐに否定するのは、危うい気がするな。
認める大切さ、やってみる大切さ。
「あ!新しい上着じゃん!それいいね。似合ってるよ。」
認めてもらえるって、単純に嬉しい。
自信や余裕がでてきて、いろんなことに挑戦しやすくなるし、他人に対しても優しくなれる。
そりゃ、子供だから行き過ぎたり、間違ったり、悩んだりするやろうけど…
むしろ、
そういう悩みなら、いいやん。
チャレンジして悩めるって、いいやん。
やってみたら、いいやん。
生徒たちが「中学生らしさ」を意識してダメ出しするのではなくて、
友達を尊重して、認めあえる関係のほうが、素敵だわ。
動かなきゃ、変わらない
「中学生らしさ」について、疑問を持つ次女。
疑問から考えることは、とてもいいと思う。
今回は、髪を結ぶ・結ばないについて変更があったんだけど、もう一つ注目すべきは「言った人」がいたこと。
「髪を結ぶ・結ばない」に疑問を感じ、実際に動いた人がいるということ。
言い出すのは、もんのすごく勇気がいることだったろうに。
その勇気に、拍手!!
動いたから、変わった。
まとめ
「中学生らしさ」とは、
「中学生らしさ」について考えて、話し合って、答えを出せばいい。
やってみて、問題があれば、見直せばいい。
自分の中学時代を思い返すと、「中学生らしさ」という価値観がガッチガチに強すぎて、そんなもんだと脳に刷り込まれ、疑問を持つことすらなかったな。
自由に考えれる今の時代が、うらやましい。
30年前、私が通っていた中学校では、男子生徒の髪型は、全員坊主頭。
女子生徒の登校用の靴は、ローファー。
セーラー服のリボンは、○○cmまでならはみ出してもよい。 等
「個性」「価値観」「多様性」なんてガン無視な時代。
今では信じられない、それはそれは、濃い時代でした。
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