絶滅危惧種!?我が社の俺様上司、令和を生き抜く

仕事

私の職場にいる「俺様上司」。
令和となった今、その生態は絶滅危惧種さながら。
今回は、この俺様上司を観察した結果をご紹介いたします。

この俺様上司と関わると、

ひざっこママ
ひざっこママ

はぁ??
何あの言い方、ひどない??
いややわぁ~、もう嫌いっ!!

と最初は反発したものの、
ネタとしては最高で、仲間に言いまくってゲラゲラ笑えるから、結果チャラ。
俺様上司とは長い付き合いなんでね、程よい距離感もつかめた今は、ある意味で「愛すべき生き物」として認識しております。

なぜなら、
ワークライフバランス等、仕事に対する価値観の変化。
ハラスメント意識、コンプライアンス意識の高まり。
時代は変化し令和となった今、俺様上司の言動は時代とのギャップを際立たせ、なんとも言えない哀愁を漂わせているから。
なんとも、痛々しい!!

ここでは、俺様上司の生態の一部を紹介し、俺様上司の令和の生き方について考えたいと思います。
この記事が、同じように俺様上司に悩むあなたの、少しでも心の支えになれば幸いです。

俺様上司とは、
「俺様」の特徴をもつ上司。
俺様とは、
(一般的な定義)
① 独善的で傲慢な態度
  ・自分の考えや行動が絶対であると信じ、他人の意見を聞き入れない。
  ・周囲の人々を見下し、自分の優位性を示そうとする。
② 自己中心的でわがままな性格
  ・自分の欲求や利益を最優先し、他人の気持ちや都合を考慮しない。
  ・周囲の人々を自分の思い通りに動かそうとする。
③ 権威的で支配的な言動
  ・自分の立場や権力を笠に着て、周囲の人々を従わせようとする。
  ・命令口調で話し、相手に反論の余地を与えない。
〔AI Geminiより引用〕

それでは、行ってみようっ!!

俺様が一番正しい

俺様上司
俺様上司

私は、自分が正しいと思ったことは必ずやるのだ。

このセリフ、毎月2、3回聞きます。
したり顔で言い放つ俺様上司。
どうでしょ??
かっこいいですか?
いかにも有言実行的で、頼りになる感じがしますね~。
私もね、最初こそは、これを聞いて「キャー、かっこいい~!!」なんて思ったものです。
でも、
あれ??
「正しさ」って、一つとは限らないよね。
「正しさ」って、複数あってもいいよね。
「正しさ」って、状況に応じて変化するよね。
つまり、多様なんだよね。

でも、俺様上司は、
いつも「自分が一番正しい」というスタンス。
だから、
自分以外は、却下!!

う~ん…
視野が狭すぎる。

結果どうなるかというと、
俺様上司に意見する人がいなくなりました。
だって、どうせ否定されるのだから。

俺様の実績

俺様上司とて、今までに苦労や成功など、いろんな経験を積み重ねて今があるわけで、
その経験は確かに価値があるものだと思う。
だから、俺様上司の考えには参考になるものがたくさんあります。
貴重な意見なのです。
そこは、忘れちゃならない。

ですが、
困ったところが…
俺様上司は、今までの実績に絶対的な自信があり、他は認めない
そして、これから先の未来も通用すると思っていて、
時代の変化を考えていない

すべて自分の経験に基づいて判断し、他者の意見や新しい情報を一切受け入れようとしない。
「俺」基準

これでは、せっかくの実績も台無しです。本当に、残念でなりません。

俺流の強要

俺様上司が、私の仕事の一部(サンプルの整理)に、やり方の変更を強要してきました。

俺様上司
俺様上司

俺の方法は正しいから、みんなの仕事の確実性があがる。
だからひざっこさんも、この方法で仕事をしなさい。

俺様上司に突然、サンプルのナンバリングについて変更を強要されました。
今までの製品番号記入から、より詳細な項目を記入するように言われました。
このナンバリングは、トラブルが起こったときに見るのですが、製品番号だけで、そのサンプルの記録をたどることができます。なので、製品番号だけで十分なのです。

俺様上司の「より詳細な項目の記入」は、そのサンプルの記録の詳細までたどることができます。
確かに、確実性は上がるのですが、この作業はあくまで「トラブルが起こったとき」のためで、
トラブルが起こらなければ、意味をなさないのです。
さらに、「より詳細な項目の記入」には、資料を見ながら作業するので、
余計な手間が加わるのです。
そもそも、サンプル整理の仕事は、手間をかけてまでする価値がないのです。
 
これを聞いた私は、納得できず、俺様上司に反論しました。
私としては、納得できない理由がちゃんとあるので、理由を言いました。
すると、俺様上司は黙ってしまいました。
結局、俺流の強要は回避できたのですが、納得できないことは、感情的にならず、論理的に説明することが大切だと思いました。
俺様上司の意見も確かに大切だけど、自分の意見を明確し、断る勇気をもつって大事です。

俺様は、プライドが高い

プライドが高い」って、なんだか悪いイメージがありますが…
そうでもなく、良いものです。
なぜなら、
仕事の質を高めるから。

プライドが高いから、
・「ま、これでいいか」なんて、中途半端で済ませない
・常に、より良い結果を目指す
・責任感が強い
・自信をもって行動する
など。
だから仕事の質が良くなるんですね。

ただ、一方で、
・自分の考えや価値観に固執し、他人の意見や新しい情報を受け入れにくい
・自分の考えを押し通そうとするため、周囲とトラブルになる
・批判や否定的な意見を受け入れることが難しく、感情的になる
などといった負の側面もあります。

それって、ただの自己満足ですよね。

やっちまった。
あー…私、やっちまっただ。
前の項目(俺流の強要)で、
私は「俺流」に対し、理由を持って反論しました。
そこで俺様上司は黙って、一件落着なのですが、
これには続きがあるのです。

私は、
なるべく、冷静に、論理的に、感情的にならずと気を付けていたのですが、
日頃のストレスが、思ってた以上に積もっていたようで、
自己コントロール不能に陥り、
言ってはいけないことを、言ってしまったのです。
「それって、ただの自己満足ですよね!!」

くぅーーーーーっ!!
ダメなやつや!!

俺様上司の顔色が、みるみるうちに真っ赤になり、
「だったら、どっちが正しいか、第三者に判断してもらうわっ!!」
と、部屋のドアをバァンッ!!と、すごい音をたてて閉めて出ていきました。

せっかく、一件落着したのに、
私の余計な一言が、
俺様上司のプライドを盛大に傷つけてしまい、
状況を悪化させたのです。

さて、プライドを傷つけてしまった私。
プライドを傷つけられた俺様上司。
その後どうなったのかというと…

<俺様上司>
第三者に意見を求めにいったものの、誰に聞いても、
「どっちもどっち」
私にも、俺様上司にも味方することはありませんでした。

そして、しばらくの間、私を無視するようになりました。

<私>
俺様上司から無視されました。
確かに、プライドを傷つけたことは良くなかったと反省しましたが、
「ま、いろんな考えの人がいれば、衝突もあるよね~。」
と、気持ちを切り替え、
無視されようが、普段と変わらず接しました。
無視されようが、毎朝
「おはようございま~す。」
無視されることを気に病んだら、
気に病んでる時間がもったいない
気に病むことにすら、めんどくささを感じるので、
無視されようが、言う事は言う!!
そんなことを数カ月続けていると、
いつのまにやら無視はなくなりました。

プライドを傷つけることは、後々めんどうな事になりますが、
長いスパンで見れば、
「そりゃ、いろいろあるよ」
の、一部でしかないのかもしれません。

俺様はみんなの人気者

なんでやねーーーーーんっ!!!
と、世界の中心で叫んでしまいます。
なんなん?その自信は!!
どっから湧いてくんねん!!

部下を「あだ名」で呼ぶ

パワハラ?どうなる?これからの名前の呼び方(職場)
ここでも書いたのですが、コミュニケーションの一部として
「あだ名呼び」はアリです。

では、俺様上司が部下をあだ名で呼ぶのは、

良いわけがない!!

俺様上司の普段の言動で、
部下と信頼関係が築けていないから

不快でしかない。

・○○ちゃん
・呼び捨て
女性陣から、悲鳴が上がります。
鳥肌もの。

部下から相談を受ける

仕事をしていれば、困った事態に遭遇します。
困ったことになった場合、まずは、上司に相談です。

当然の流れです。

で、その当然の流れを、
俺様上司は…、
「俺様は、部下から相談される。
 つまり、
 俺様は、部下からの人気がある。」

わおっ!!
ポジティブ変換が上手ね!!(白目)

でも、これは、ただの勘違いで、
誰も傷ついてはいません
ならば、
こちらは、ただ
なま温かく見守るのみでしょう。
(そうですね、目安としては、人肌のぬくもりの温度感でしょうか。
赤ちゃんのミルクにちょうどいいくらいですね。)

令和の風が吹く…俺様上司に訪れた変化の兆し

平成から令和になり、7年目。
時代、社会が変化しようとも、
変わらないのが、俺様上司。

それは、それ。
これは、これ。
俺様は、俺様

俺様に、時代の変化なんぞ、関係ないねっ!!

果たして、それで済むのか!?

パワハラによる降格処分

俺様上司ではないですよ。
他部署の部長です。

このパワハラ部長というのは、
口の悪い人なのです。
「おい!!こっちの処理が先だろ!!」
「ちゃんと優先順位を考えろ!!」
「確認してからこっちにまわせよ!!」
とまぁ、
口調が乱暴!
とうとう部下から人事部へ相談があり、
パワハラ部長は「課長」に降格しました。

私は、そのパワハラ部長と関わることはないのですが、
「あの言い方は、ないよね~」
なんていう不満を耳にします。

さてさて、
この「パワハラ部長降格」事案を、
俺様上司は、どう感じたのでしょうか。
俺様上司に感想を聞くことはできませんが、
それからというもの、
俺様上司の言動に変化が起こりました

俺様は、注意ができない

俺様上司にとって、
パワハラ部長の降格が、相当ショッキングだったんだろうと思います。
なぜなら、
俺様上司は、部下への注意を躊躇するようになりました。
あれあれ?
自分が正しいと思ったことは、必ずやる
って、言ったじゃん!
ビビってんの!?
部下のミス、勘違いを、まさか…
見て見ぬフリをするとは…。
俺様の俺と様は、どこ行ったんや??

さあ、迷走しだした俺様上司。
部下達にも変化が起こります。
部下の一部が、
サボる。
俺様上司が注意しないことをいいことに、
サボる。

サボる。

「なんで上司はサボる人を注意しないんだよ!!」
真面目に働く部下は、サボる部下に苛立ち、
注意しない俺様上司に苛立つ。

部下達が、荒れだしましたよ。
バラバラ…、収拾がつかなくなってきた!?

注意はパワハラではない

パワハラを恐れるあまり、注意ができなくなった俺様上司
この状態は、現在進行形で、いまだにその沼から抜け出せずにいます。

俺様上司は、注意の仕方が分からないようです。

俺様上司の注意とは、
・無言の圧
・怒鳴る
・嫌味

でした。
どうやら、この注意は間違いだと気付いたみたいです。
ですが、
注意とパワハラの境界が分からないようなのです。

職場のパワーハラスメントとは、
職場において行われる
①優越的な関係を背景とした言動であって、
②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
③労働者の就業環境が害されるものであり、
①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
なお、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、職場におけるパワーハラスメントには該当しません。
〔厚生労働省「あかるい職場応援団」より引用〕 

厚生労働省「あかるい職場応援団」のパワハラの定義には、
客観的に見て、適正な業務指示や指導は、パワハラに該当しない
と、あります。

ならば、
起こってしまった事実を挙げ、
その原因や、良い点、悪い点、改善点について、
話しあうだけで、「注意」が完了するのではないでしょうか。

さて、俺様上司は「注意ができない」という沼から、
果たして脱出なるか??

まとめ

この記事では、
私の職場にいる「俺様上司」について、
エピソードを交えながら、その生態についてご紹介しました。
そして時代は令和となり、俺様上司におとずれた変化は、
いまだに継続中です。

これまで俺様上司は、俺様っぷりをガンガン発揮していたのに、
ハラスメント意識の高い現代においては、俺様で居続けることが困難になっています。
俺様上司が、この令和という時代を生きていくための答えは、
今のところ見当たりません。

生き抜くために、
「俺様」を捨て、「上司」となる手段もあります。
しかし、
この方法を選択すると、
「俺様上司」人口は減少の一途をたどり、
絶滅危惧種」となる日も遠くない事でしょう。

不格好だからこそ、なんだかかわいいと思えるように、
「俺様上司」も、見方を変えれば、かわいいのかもしれません。
(当事者としては、たまったもんじゃないですよね。
 第三者が遠目に眺める分には、かわいいと思えます。)

おしまい。

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