あれ?部下の成長を阻害している?愛情と過保護の境界線

仕事

以前書いた記事(部下が成長するために、上司に必要なものとは?)で、
とある上司について紹介しました。
そうよ!!愛よ!!
…ということで、
愛のある上司により、部下たちは安心できる環境で、どんどん成長するという内容です。
しかーし!!
行き過ぎた愛が、部下の成長に急ブレーキをかける場面を目撃しました。
え?愛さえあればいいんじゃないの?
え?ちょっと待った!!
それって、愛なん??

それは愛情か?過保護か?

上司の愛情により、安心できる環境が整い、部下たちがのびのびと仕事するなかで、
クレーム発生!!
至急、社内在庫品をチェックし、納品。
不足分は、超特急で材料を発注し、入荷次第加工。
同時に、クレーム分析。
クレーム品の加工を行ったのは、新人君。
新人君に加工当時の状況について、事情聴取を行う。
原因は、新人君の経験不足によるミスという事が判明する。

ここで、愛のある上司の、愛情が爆発!!
対策を考えて、!!
加工手順の一部を、新人君専用に変更&追加。
これで、同様のミスを起こす可能性は、ぐっと下がるでしょう。

ふぅ~、これにて一件落着~

落着?
な~んか、ひっかかる。
対策を考えてあげる」って…
=「新人君は対策を考える必要はないよ。無理でしょ。」
=「上司の言う事を、ただただ素直に聞くだけだよ~。楽でしょ?

あれれ?
新人君が、信頼されていないようにも聞こえる。
これって愛情なの?
「考えてあげる」って、なんなん?
愛情っていうか…過保護なのでは??

失敗は成長の大チャンス

「失敗は成功の元」ということわざがあるように、
仕事にも言えるんですよね、
失敗は成長の大チャンス
大チャーンス!!失敗キターっ!!と大きい声では言えませんがね。
怒られそう。

この新人君のミスは、決して珍しいことではなくて、
作業員さんたちにとっては、あるあるのミス。
成長過程において、必要なミスというのはあるもの。
説明書を読んだところで、成長はしない。
ミスと反省を繰り返して、成長していくものなりっ!

では、今回のクレーム対策で、新人君は成長できるのか?
否!!
できない!!
反省の機会を上司が奪ったから。

愛情と過保護の境界線

今回のクレーム対策は、愛情と過保護で、中身が変わります。
要は、新人君に考えさせるか、させないか。
境界線は、そこにある!!

過保護

対策を考えるのは上司で、システムの見直しを行い、
部下が失敗しない環境を整える」ことを重視している。

上司が正解を出してくれるので、早く対策を実行できる。
新人君としては、やらされているだけなので、成長できない
または、成長するのが遅くなる。

愛情

上司は、ミスの原因や今後の対策について、新人君と話し合う
上司は、ひたすら聞き役で、原因と対策を新人君に考えさせる
新人君の考えた対策がイマイチ足りなくても、実行させる
上司は新人君を見守り、しばらくしてから、再度話し合う
修正しながら、新人君が自分でできるように、見守る

とにかく、手間と時間がかかる!!
でも、新人君は、
・自分で考えたことで、成果が出る。
・失敗したとしても、再挑戦し、成果が出る。
など、こういった経験は、自信がつくのですよ。
この自信は、成長に大きく効果を発揮します

まとめ

部下の成長を阻害する?「愛情」と「過保護」の境界線について、
新人君の失敗を通して、まとめました。

ここで登場した上司というのは、部下に対し、愛をもって接しているため、
部下から尊敬、信頼されています。
今回の新人君の失敗では、上司が対策を考えてくれました。
上司としては、部下のためを想った「愛情」によるものです。
けれども、結果として上司の行動は、
「部下の成長を信じていない」
と見ることもできます。
つまり、過保護
「愛情」と見せかけた、「過保護

上司が部下を信じていないのであれば、
部下が上司を信頼することは難しいです。


部下のために、なんでもかんでも手を出すのではなく、
転んでもいいから、少し離れたところから見守ることも必要なんですね。

記事を書きながら、上司の苦労が垣間見えました。
全国の、全上司の皆様…
本当に、お疲れ様です!!
部下の育成に苦労されている上司の皆様…
部下は必ず、あなたの想いに応えてくれるはずです!!

ささやかながら、地方の片隅から応援しています

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