本記事は、筆者の個人的な体験談に基づいています。
医学的見解や治療法ではありませんので、夜驚症に関する正確な情報は専門の医師にご確認ください。
今回は、
娘たちの幼児期に経験した
夜驚症(やきょうしょう)
について書きます。
夜驚症とは、
子供が眠っている間に突然、恐怖におびえたように泣き叫んだり、パニックになったりする状態です。
〔主な特徴〕
・意識がない状態:
目を開けていても、周りの呼びかけに反応せず、親の顔も認識していないことが多いです。
・記憶に残らない:
翌朝、夜中の出来事を本人は全く覚えていません。
・成長とともに治まる:
脳の発達が未熟なことが原因の一つとされており、ほとんどの場合、成長するにつれて自然と症状が出なくなっていきます。
悪夢とは異なり、夢の内容を覚えていないのが大きな違いです。
親にとっては心配になりますが、病気ではなく、成長過程に見られる現象として捉えられています。
[AIアシスタント(Gemini)の解説を参考に、まとめました。]
娘たちが2~5歳だったころ、
毎夜、ねかしつけておりました。
歌ってみたり、本を読んだり、背中をトントンしたり…。
やがて「スースー」と眠りに落ちていきます。

よしよし…
寝た寝た~!!
と思っていたら、眠ったはずの娘が突然、
ムクっと立ち上がるのです!!

あっちゃ~!
始まっちゃったよ。

△□○あああ!!
□○○うういいっ!!
壁に向かって叫んでみたり、
あちこち走ってみたり、
ぴょんぴょんとジャンプしてみたり。
毎晩ではないですが、まるで、ホラー映画のワンシーンのよう。
そんな夜驚症エピソードをご紹介します。
【事件発生!?】突如はじまる夜驚症
長女の育児は、私にとって初めての育児。
何もかもが初めてで、育児本を見ながら必死に世話をしていました。
夜泣きが多い長女でしたが、
やっと夜にぐっすり寝るようになったころ、
それは突然に始まったのです。

△○△□!!
うう○○□△~!!
寝たはずなのに突然立ち上がり、
言葉にならない叫び声をあげ、
何もない壁を指さしたのです。

え!?
長女ちゃん??
どうしたのかな?大丈夫だよ。
ねんねしようね~。
私は何が起こったのか分からなかったのですが、
とにかく落ち着かせなきゃと、長女に声をかけ、背中をさすってみました。
けれど、長女は私のことなど全く見えていないようで、
ずっと壁を指さしながら叫んでいます。
「壁に、…何が見えるの?」
何もない壁にむかって叫ぶ長女をみて、
怖くなりました。
もしや、見えないものが見えているの??
私は何が起こったのか分からず、ただ長女を落ち着かせようと、
さすってみたり、声をかけ続けました。
長女は5分ほど騒ぐと、コテンと眠ったのでした。

【捜査開始】「夜驚症(やきょうしょう)」を知る
「なぜ長女は夜中に叫ぶのだろう?」
・保育園に遅くまで預けているから、ストレスを感じているのだろうか??
・とんでもなく疲れているのだろうか??
・ずっと我慢しているのだろうか??
・病気??
訳が分からないまま、時代は変化しスマホが普及しました。
そこで、あるブログをみたのです。
内容は、子供の夜驚症についての苦労エピソードでした。
読めば読むほど、長女と一致するので、
この長女の夜の状態が、
夜驚症である、と思ったのです。
・夜驚症というものがある。
・悩んでいる人は他にもいる。
そうと分かると、私の気持ちはずいぶんラクになりました。

暴れたい夜も…
あるもんさ…
と、悟りを開いて夜驚症に付き合うことにしました。
つまみたいのにつまめない次女
次女の夜驚症は、個性的でした。
寝かしつけた後、次女はムクっと体を起こします。
長女のように叫びません。
ただ、何かをブツブツ話しながら、
指で床をつまもうとしているのです。
次女には何かが見えているらしく、
何度もつまむのですが、
指をみて、つまめていないと分かると、
不思議そうな表情をして、
また、つまみます。
そして、何度か繰り返し、
つまめないものだから、
泣きながら床をつまみ続けます。
そのうちに泣きつかれて、コテンと寝ます。

反復横跳び三女
三女は、運動系夜驚症
寝かしつけた後、三女はムクっと立ち上がります。
サイドステップで右へいってピョンピョン!
サイドステップで左へいってピョンピョン!!
ピョンピョンピョンピョンっ!!

体力が有り余っているんだね。
一通りピョンピョンして、コテンと寝ます。

私流、夜驚症の向き合い方
娘たちの夜驚症と付き合うにあたり、
押さえておくポイントというものが見えてきました。
それは、
・安全第一
娘たちは、夜驚症の最中は全く周りが見えていません。
・足元の布団や枕につまづくかもしれない。
・近くで寝ている姉妹を踏むかもしれない。
・壁にぶつかるかもしれない。
ケガをする可能性があるのです。
だから、
安全第一!!
娘たちが安全に夜驚症をやり遂げるよう、
私はボディガードに徹するのです。
ちなみに…、本当にボディガードなのです。
ひざをついて両手を広げ、安全地帯から出ないようガードしていました。
突如終わる夜驚症
娘たちの夜驚症にも慣れたころ、
終わりは突然やってきました。
娘をねかしつけ、
「さぁ!今夜も夜驚症バッチこいや~!!」
と、心の準備を整えたところ…
こない!!
あれれ?
夜驚症、ない日もあるのね…
なんて思っていると、
次の日も、その次の日も、ない。
結局、夜驚症は3ヶ月くらいで終わったのでした。
成長という名の卒業式
突然の終わりは、なんだか拍子抜けでした。
まるで、一緒に遊んでいた友達が、いつの間にか引っ越してしまったような。
振り返ってみても、最後に夜驚症が出たのはいつだったか、はっきりと思い出せないのです。
「ああ、あれが最後のピョンピョンだったのかな…」
「あれが最後の壁指差しだったのか…」
そう思うと、どこか寂しい気持ちになります。
ホラー映画のワンシーンだった長女の叫び声も、床をつまみ続けた次女も、反復横跳びをしていた三女も、もう見ることはない。
でも、それは 「卒業」 なんだと、気づきました。
娘たちが、親の助けを必要としないほど成長した証。
脳が発達し、眠りの中で迷子になることもなくなったんだ、と。
あの頃は、毎晩のように「事件」が起こり、心配でどうしようもなかったけれど、今となっては笑い話です。
夜驚症は、子育てのほんの一時期に現れる、不思議で、ちょっぴりホラーで、そしてとても愛おしい「成長の記録」なのかもしれません。
親にとっては心配な出来事も、いつか必ず終わりが来る。
それは寂しいことでもありますが、子どもが無事に成長している証拠。
私たちは、今日も明日も、子どもたちの成長という名の卒業式を見届けていくのです。

子育ては心配の連続。
でも、それって真剣に子育てしてるってことだよね。
この体験談が、夜驚症に悩む親御さんの不安を少しでも和らげる手助けになれば幸いです。
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