バルーンで飾られた部屋はキラッキラ。
机の上には、たくさんのごちそうでキラッキラ。
家族の笑顔でキラッキラ。
誕生日やクリスマスのイメージはこんなものかな?
他にも、
ひなまつり、子供の日、ハロウィン…
大なり小なり、イベントって多い。
SNSにも、キラッキラなイベントを満喫する投稿がたくさんありますね。
え?
うちはどうしているのか?

なんもしてねえ
この記事では、
・イベントの準備や、プレッシャーに疲れている人
・ミニマリスト的思考や、シンプルライフに興味がある人
・子供の誕生日や、イベントの過ごし方について悩んでいる人
の、参考になれば幸いです。

結婚記念日も
してねぇわ

イベント「しない派」になった理由
私自身、気付けば「しない派」でした。
知らず知らずのうちに「しない派」として成長して、
結婚して、旦那も「しない派」で…
なんやかんやで、
「しない派」という確固たる地位を築きました。
幼少期の経験
そもそも、私の生まれ育った環境というのが、「しない派」でした。
え? さみしい幼少期だなって?

そういうもんだって思っていたから、
「さみしい」という感覚自体がなかったよ。
8人家族だから、いちいちイベントをしてられない。
祖父母に合わせた生活だったから、
食事は煮物や魚が中心。
それでも、一応イベントを少し意識して、
クリスマスは、ツリーを飾って、ケーキを食べる。
(ごちそう・プレゼントなし)
誕生日はケーキを食べる。
(ごちそう・プレゼントなし)
しっかりしたイベントはしていないけど、
夏休みは海に連れて行ってくれたし、
冬は、スキーざんまい。
春は、山へハイキング。
秋は、家の柿を収穫。
他にも釣りやら、焼き芋やら…
正月だけは気合が入っていましたね、
手作りおせちを食べ、餅を焼き、お雑煮を食べて、
初詣に行き、ゲームざんまい。
イベントはしないけど、
何かしらはしているという、幼少期でした。
「しない」なりに、バランスがとれているのです。
親になってからの葛藤と本音
3人の娘が産まれてからというもの、
やっぱり「しない派」でした。
お宮参りも、お食い初めも、1歳の誕生日も

なんもしてねぇ。
七五三だけは一応しておきました。
そして、私にも「ママ友」なる者ができ、
そこで、他所様のアニバーサリーイベントを耳にするのです。
それが、冒頭のキラッキラです。

子供のために、
アニバーサリーイベントしなきゃな…
他所様の気合の入ったアニバーサリーイベントを聞くたびに、
プレッシャーを感じるのです。
「子供のためにイベントしないと!!」
「子供がかわいそうっ!!!」
「子供を喜ばせたいでしょっ!!」
気合の入ったイベントをすれば、きっと子供たちは満足することでしょう。
しかし、
「しない派」の私にとって、その準備は考えるだけでも、
めんどくせぇーっ!!!
これが本音。

「しない」という決断

やっぱりムリだわ
もともと「しない派」の私が、
「キラッキラのイベントを準備する」
ということに、無理がありました。
家事に育児、そして仕事。
子供の体調が悪ければ、看病。
慌ただしい毎日のなかで、
「イベント準備」という慣れない作業は、
難易度超MAX!!
「子供たちの笑顔」か?
「面倒くさい」か?
二つを天秤にかけると…
「面倒くさい!!」
だから、
「しない」!!!
「しない」代わりにすること
アニバーサリーイベントをすれば、子供たちは、さぞ満面の笑顔なことでしょう。
心に残る、大切な記念日となります。
「しない派」の私は、
この「心に残る大切な記念日」
を、子供たちにプレゼントすることができません。

しかたないよね?
いやいやいや…
しかたないでは、済ましませんよ。
「しない派」なりに、
・子供たちが笑顔になる
・心に残る、思い出になる
これが実現できるよう、
いろいろやってきました。
誕生日の朝6:30 起床
スマホで「ハッピーバースデー」を爆音で奏で、
朝から、歌うっ!!
(うるさっ)
年度末の3月に、
焼き肉食べ放題で「1年間お疲れ様会」を開く。
・1年間がんばったねと労う
・誕生日やらクリスマスやら、まとめておめでとう
春には「お花見」
夏には「海水浴」
秋には「野菜の収穫、栗拾い」
冬には「スキーや、雪遊び」

子供がやりたいと言ったら?
「誕生日にパーティーしたい」
などと、子供から言われたら…
(言われたことはない)
言われたら…
やる!!
でも、
「ママ、こういうの上手じゃないからね」
と、念押ししおく。
下手でも、不格好でもいい!!!
これが、ひざっこママの精一杯じゃいっ!!

「しない派」が「しない」ことで得られるメリット
プレッシャーからの解放!!
まさに、これに尽きます。
子供の誕生日は嬉しいはずなのに、
「誕生日どうすっかな~?」
「やらなきゃな~」
なんて考えていたら、
憂鬱になっちゃう!
「しない」と決めてしまえば、そういったプレッシャーから解放されました。

あら、ひざっこママさんは、
どんな誕生日にしてあげているの?
うちは、なんたらかんたらキラキラなのよ。
と、メンタルがえぐられそうになっても、

してねぇですわ。
「しない」と決めたんでね。
その代わり、なにかとしてまっせ。
「うちはうち!!他所は他所!!」
他人と比べても、しょうがない。無・意・味!
他人より、我が子を見てる方が大事でしょ。
「しない」と決めることで、
プレッシャーからの解放と、
ママ友のキラッキラが気にならなくなりました。
イベント「する」「しない」が子供に与える影響
イベント「しない」と決めたのは親である私、
ですが、子供側から見ると、何か影響はあるのでしょうか??
「する」「しない」の、良い悪い影響について考えてみました。
イベントする
- 喜びや特別感、自己肯定感の育み:
誕生日やクリスマスといったイベントは、子どもが「自分が主役」と感じられる特別な日です。
飾り付けやプレゼント、ごちそうを通して、自分が大切にされている、愛されているという実感を得やすくなります。これは自己肯定感を育む上で良い影響となるでしょう。 - 家族の絆の強化と共同体験:
家族みんなで準備をしたり、一緒に楽しんだりする中で、共同の楽しい思い出ができます。
これは家族の絆を深め、記憶に残る体験となります。 - 文化や伝統の継承:
クリスマスやお正月、ひな祭りなど、文化的なイベントは、季節感や日本の伝統に触れる良い機会となります。 - 社会性や感謝の気持ち:
イベントを通して、人をもてなす喜びや、プレゼントをもらった時に感謝を伝える機会が生まれます。 - 過度な期待やプレッシャー:
イベントが派手すぎたり、毎年レベルアップを求められたりすると、子どもが過度な期待を抱いたり、親がプレッシャーを感じたりすることがあります。 - 物質主義的な価値観:
プレゼントが中心になりすぎると、物の豊かさに価値を見出す傾向が強まる可能性もゼロではありません。
イベントしない
- 日常のささやかな幸せへの気づき:
イベントに特別な重きを置かないことで、普段の何気ない日常の中に幸せや喜びを見出す力が育まれる可能性があります。
毎日を大切にする、という視点が自然と身につくかもしれません。 - 親の精神的・時間的余裕:
イベント準備の労力やプレッシャーがない分、親に精神的な余裕が生まれ、その分を日常の子どもとの関わりに充てられます。
結果として、より質の高い日常的なコミュニケーションが図れるでしょう。 - 家族独自の価値観の形成:
周囲の状況に流されず、自分たちの家族にとって何が大切かを考え、独自のルールや過ごし方を築くことができます。
これは子どもにとっても、他者との比較ではなく「自分たちらしさ」を大切にする視点を育むきっかけになります。 - 感謝の表現の多様化:
イベントという形にとらわれず、日々の会話や行動の中で感謝や愛情を伝え合うことの重要性を学べるかもしれません。 - 周りとのギャップや寂しさ:
特に幼い頃は、周りの友達のキラキラしたイベント話を聞いて、寂しさや疎外感を感じる可能性も考えられます。
この点については、親がどのように子どもに説明し、普段からどれだけ愛情を伝えているかが重要になります。 - 「特別感」の欠如:
節目となる日に「特別なことをしてもらった」という経験が少なくなるため、大人になって振り返った時に少し物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
大切なのは「なぜそうするのか」を伝えること
イベントをするにしても、しないにしても、最も重要なのは、
親が「なぜその選択をしているのか」
という明確な理由を持ち、それを子どもに言葉や態度で伝えることです。
- イベントをするなら、「あなたのために、みんなで協力して準備したんだよ」「この日を家族みんなでお祝いできるのが嬉しいよ」といったメッセージを伝える。
- イベントをしないなら、「飾ることはしないけれど、普段の毎日があなたと過ごす最高の記念日だよ」「いつも一緒にいる時間を大切にしたいんだ」といった言葉で、日々の愛情や感謝を伝える。
アニバーサリーイベントの有無が、子どもの成長に与える影響は多岐にわたります。
しかし、最終的には親子の信頼関係と、日常的にどれだけ子どもに愛情を注ぎ、向き合っているかが、子どもの健全な発達にはるかに大きな影響を与えると言えるでしょう。

「しない派」夫婦が出した結論
アニバーサリーイベントを「しない」。
この選択から、私たち夫婦が見つけた子育ての結論は、
「無理なく、自分たちらしく、日々の小さな幸せを大切にする子育て」
でした。
SNSで流れてくる華やかなイベントの投稿を見るたびに、「子どもに申し訳ないかな」と心揺れる瞬間も正直、ゼロではありません。
でも、そのたびに夫婦で話し合い、「うちはうち、よそはよそ」というシンプルな答えに立ち戻ります。
イベントの準備に追われてイライラするくらいなら、その時間で子どもと絵本を読んだり、一緒にゴロゴロしたりする方が、よっぽど私たち家族には合っている。そう、心から思うのです。
私たちの家庭では、豪華なバースデーケーキはなくても、誕生日には大好きな歌を歌って、いつもより少しだけ美味しい夕飯を囲みます。凝った飾り付けはなくても、季節の移ろいを肌で感じられる外遊びを存分に楽しみます。
「しない」という選択は、決して「何もしない」ことではありません。
私たちにとって「しない」とは、本当に大切なものを見極め、そこにエネルギーを注ぐための選択でした。
子育ては、長い道のりです。
「こうあるべき」という理想に縛られすぎず、自分たちのペースで、自分たちの価値観を大切にしながら進んでいくこと。
それが、子どもたちの健やかな成長にも、そして親である私たちの心のゆとりにも繋がると、確信しています。
この結論が、どこかで「完璧なママ」を目指して苦しんでいる誰かの心に、そっと寄り添うことができたら嬉しいです。

一人一人が考えて出した答えは、
全部正解!!
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