【悲報!】失敗した部下を慰めたのに、反応が微妙だった件

仕事

「いやいや…そうじゃなくて、
 生産する前に気付けて良かったじゃないか。
 人間のすることなんだから、完璧というわけにはいかないよ。
 さぁ、気持ちを切り替えていこうか。」

失敗した部下に対して言った言葉
部下が、自分の失敗を後悔し、落ち込んでいたから、
慰めるつもりで言った言葉。

な・の・に、

部下「………は…ぃ…」

反応が微妙ーー!!
なんか、なーんか、
なんとも言えん顔やったし。
あれぇ??
どこぉ??
どこ間違ったぁ???

今回の記事は、私の実体験に基づく内容です。
部下である私の視点から、
そして上司の視点から、
「慰めたのに微妙」についてまとめました。

・良いこと言ったのに、微妙な反応された
・良いこと言ったのに、刺さらない
と、部下の反応にお悩みの方の参考になれば幸いです。

【上司の視点】慰めたのに…部下は微妙な顔だった

事の始まりは、別部署からの指摘。
「材料発注段階で、材質の選択は正しいのか?」
というもの。
調べてみると、材質名が似ているものと間違っていた。
すぐに修正し、発注し直したため大事には至らなかった。

セーーーフ!!!
別部署の指摘のおかげで、損失ゼロ。

でも、このミスをした部下が落ち込んでいる。

この部下は、とても仕事が丁寧だ。
ほとんどミスをしない。
なぜなら、この部下を指導したのは私だから
昔はミスが多く、当時教育係だった私は、細かく指導してきた。
おかげで、今となっては信頼のおける部下となっている。

そんな部下だから、きっと失敗したことを後悔しているのだろう。
ここは、上司として慰めるところだ。

部下「確認不足でした。すみませんでした。」

こうして、冒頭シーンの言葉を部下に言った。
「いやいや…そうじゃなくて、
 生産する前に気付けて良かったじゃないか。
 人間のすることなんだから、完璧というわけにはいかないよ。
 さぁ、気持ちを切り替えていこうか。」

言い終えて部下の顔をみると、
斜め下の空中を見ていた。
そして、
「………は…ぃ…」
絞りだしたような声で返事した。

【部下の視点】上司の言葉が遠く感じた。私に届かないわけ。

今、私は新人の教育係をしている。
そして、同時並行して自分の仕事もこなしている。
そんな時に、発注ミスの指摘を受けた。
あろうことか、材質の選択ミスなどというケアレスミス。
発注しなおして大事には至らなかったが、指摘がなかったらと思うとゾッとした。

新人の教育係をしているが、新人の覚えが悪く、つきっきりで目が離せない。
いいわけを言うつもりはないが、余裕がない。
確認が確実ではなかった。
失敗を激しく後悔した。
普段の自分なら、こんなミスは絶対にしない。


なぜなら、
二度とミスなどするもんか!!
二度と上司にミスを指摘させるもんか!!

と、心に誓ったから。

上司は、私の新人時代の教育係だった。
そのころの私はミスをたくさんしていた。
そして、その都度、上司の指導が入った。
「何度やったら覚えるの?」
「え?なんでそう思う?」
「これで完成だと??」
「ほらまた同じミスする~。」
「仕事に対する意識が低いからじゃない?」

私の心をえぐる言葉を毎日聞かされ、
二度とミスなどするもんか!
二度とミスを指摘させるもんか!

と、ぐつぐつと煮えたぎる決意を胸に押し込め、
歯を食いしばって仕事を覚えた。

そのおかげもあってか、
私は仕事をぐんぐんと覚え、二重に確認することで、
ミスのない仕事ができるようになった。

その点は、上司に感謝するところだ。
上司のハラスメント…いや、指導のおかげで、
ここまで成長できたのだから。

さて、発注ミスという失敗をした私は、上司に謝りに行った。
すると、
「いやいや…そうじゃなくて、
 生産する前に気付けて良かったじゃないか。
 人間のすることなんだから、完璧というわけにはいかないよ。
 さぁ、気持ちを切り替えていこうか。」
などと言ってきた。

どうやら私を慰めているらしいが、
過去の上司の言動は消えない。
当時の悔しさは、消えない。
だから、なんの感情もわかない。

ただ、返事をするのが精一杯だった。

【お手本上司】信頼関係で変わる、言葉の重み

部下である私は、上司の慰めの言葉に微妙な反応をした。
その後、別部署の部長からも慰められた。

同じようなことを言われたのに、
ジーーーーンと言葉が心に沁みわたる。

目頭が熱くなって、グッと奥歯をかみしめて
涙が出ないように耐えた。
そして、思わず、
「ありがとうございます。」
と、心から感謝を伝えた。
もう、嬉しくて嬉しくて。

なんで同じような言葉なのに、こうも感じ方が違うのか?
ズバリ、
信頼関係があるかないか
この部長というのは、過去に書いた
部下が成長するために、上司に必要なものとは?
という記事の、「愛のある上司」なのです。

普段の言動が、絶対的な信頼関係を作り、
その信頼は、言葉に重みを含ませ、

刺さる!!(グッサァー!!)

人を傷つける言葉では、
こうはいかない。

【改善策】もう微妙な反応なんて、させないぜ!!

微妙な反応をさせないために必要なもの、
それは、
信頼関係。

以上です。
おしまい。

以上なんだけど、もう少し掘り下げて考えてみました。
信頼関係ってどうやったら築けるのか??
それは、
相手を尊重すること。

言葉一つ。
態度一つ。
毎日毎日、コツコツと積み上げていく言動で、
相手に尊重していることが伝わるのです。
そうして、自然と信頼が生まれるんだと思います。

では、私の心を傷つけた上司は、
これから私と信頼関係を築くことはできるのか??
答えは、分かりません。
やってみないと分かりません。
分かることは、「きっと簡単ではない」ことだけ。
やらなければ、変化はない。

まとめ

失敗した部下を慰めたのに、反応が微妙だった。
その原因は、信頼関係が築けていなかったから。
改善策としては、相手を尊重することで信頼関係を築くこと。

教育係の私ができること

昔、上司は私の教育係だった。
今、私は新人の教育係をしている。
そして、新人教育の難しさを痛感している。
・図を使って説明してみる。
・マニュアルにそって、一緒に一つ一つ入力する。
・例えを使う。
・言い方を工夫する。
なかなか伝わらないし、次に進めない。

昔の上司の気持ちが少し分かった気がする。
「え?また?」
「まだ終わらないの?」
つい心ない言葉が出そうになり、飲み込む。
私は、言葉で傷つく痛みを知っている
一つ一つ段階を踏んで進むしかない。
そうして信頼関係を築くしかないんだろうな。

新人教育は、現在進行形で、まだ終了していない。
果たして、私は新人さんと信頼関係が築けるのか??
未来はどうなるか分からないけど、
やれることをやるしかない…かな。

以上です。

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