うちの子供たちの小学校では、1年生のときから、宿題に「自主学習」(略して自学)が出されます。
何を、どのように勉強するかは自由で、自学ノートに書きます。
でも、自由であるがゆえに悩ましい。何すりゃいいの?自学迷子状態。
今回は、私が子供たちに伝えている、自主学習のポイント3つを紹介します。
自主学習って何すればいいのか分からない!と、お困りの人の参考になれば幸いです。
おさえるべきポイント
自主学習のポイント3つ
① 知識の獲得
② 考える練習
③ 基礎強化
①~③のうち、どれか1つに当てはまればOK。
私は、子供が自主学習するときに「①~③のどれかに当てはまるかなぁ?」と声かけをします。
知識の獲得
「知識の獲得」なんて堅っ苦しい言葉で書きましたが、要は、
・新しく何かを知る
・習ったことを覚える
ということ。
新しく何かを知る
授業以外、教科書以外をもっと知ること。
自分が興味のある分野や、得意な分野があるとやりやすいのですが、ネットでも、本でも、なんでも使って調べてまとめる。
例えば、
・トンボの種類や身体のつくり、生息地域や現代の問題点など
・英語のことわざや、日常英語でよく使う表現、買い物中の会話など
・城の構造、材質、歴代当主、戦法など
先生も知らないような知識を獲得し、もしかしたら、これがきっかけで将来何かに活かせるかもしれません。
習ったことを覚える
授業で習ったことを、忘れないように覚えることです。
エビングハウスの忘却曲線によると、人間の記憶は、時間の経過とともに忘れていく。
だから、時間がたってから復習すると、記憶は定着して、忘れなくなるよ。というもの。
・授業の内容をノートにまとめる
・ドリルなどを使って、習った範囲の問題を解く
ポイントは、しばらく時間をおいてから、また学習すること。1回、2回で終わらず、繰り返して学習すれば、忘れにくくなります。
考える練習
問題文を読み、さらにグラフや表、図、資料などを読んで、答えを導き出すまでの過程。
・ドリル、問題集の問題を解く
(考えすぎて疲れるくらいなら、答えや解説を読むのもOK)
ここでは、
・う~ん、難しいなぁ
・どうすればいいのかなぁ
・あ、分かった! できたっ!!
・あ~、なるほど。確かに。そうだった~
といった感想が出ると、がんばって考えた証拠です。
「考える練習」は、とにかくキツイです。いやになって辞めちゃう前に、親は、子供に適したレベルを見てあげると
良いでしょう。ちょうど良さげなやつ。
基礎強化
計算練習、漢字練習、言葉調べ、英単語練習など、基礎を学習し単純ミスを防止します。
ドリルを使用したり、ノートに書きまくったり。
テストで、解き方は合っているのに、漢字でミス、計算でミスしちゃうのは、非常にもったいない。
自主学習の注意点
親は介入ではなく、アドバイス
私の失敗談です。
子供がテキトーに自主学習をしているのを見ると、イライラしちゃうんですよ。
・学習時間、量が少ない
・学習内容のレベルが低い
・字を大きく書いて、ずるしている
それで、ついつい口出しちゃう。「もうちょっとやりなよ!」とか。
で、結局「これをやりなさい!」と、毎日、ドリルのコピーを渡しました。
その結果、どうなったかというと、
ママが言うやつやっときゃ、いいんでしょ!
子供は考えなくなりました。
違う!違うっ!!
自主学習。自主の学習。子供が、自分で自分のために学習しなきゃいけないのに、私が強制しちゃったら、自主じゃなくなっちゃう!これから学習以外のことで困っても、自分のためにどうすればいいのか、考えなくなってしまう!
そんな風に危機感を感じて、どうすればいいのか悩み、自学ポイント3つを考えました。
子供の自主学習のために、親がするのは、介入でなくアドバイスなのかも、と思いました。
色ペンやシールは必要最小限
自学ノートに、たくさんの色ペンでマーカーしたり、シールを貼ったり、オリジナルキャラが登場したり。
すると、本人は内容を覚えてないんですよ。シールのキャラクターは覚えているのに。
そして本人は、勉強したぞと、勘違いをしてしまいます。
ママ~見て~!
今日の自学ノート、すごいやろ~!!
あらあら。本当だ。とてもカラフルでキレイ、すごいね~。
…
で、書いてある内容は、覚えたの?
え??
自学ノートの主役は、内容だよ。
目的は、覚えたり考えたりして、自分がレベルアップするためなんやで。
ん~…
確かに、きれいにまとめるのも大事なんだけど、一番大事なのは、内容だよ。
色ペンやシールは、内容を分かりやすくするための、脇役。
このノートは、勉強じゃなくて、図工だね。
ぐあふっ!!
完璧でなくてもいい
小学生の自主学習は、「自分が、自分のために学習する」ための練習だと思います。
なので親は、「小学生のうちに、やり方を理解して、習慣化できればいい」程度に留めおく。
自主学習は、ポイント3つに当てはまるような学習をするように!と子供たちに伝えているのですが、相手は子供なので、
・今日は学校疲れた~
・勉強めんどくさい~
・さっさと終わらせて外で遊びたい~
など、子供は、やはり勉強は避けたいもの。
どうやったら手を抜けるかな…。とか、勉強した風に見せるには…。と、いらんことに集中力を発揮します。
ここで、「これじゃダメ!!やり直しっ!」と言ってしまうと、本当に勉強が嫌いになる可能性があります。
なので親は、「まぁ、今日くらいはええかぁ」など、時には甘くなってもいいのではないでしょか。
もちろん、時には厳しくも。
まとめ
自主学習のポイント3つは、
・知識の獲得
・考える練習
・基礎強化
です。この3つの中の1つに当てはまるような学習を意識するといいです。
ノートに使うペンは最低限で、カラフルにならないように注意が必要です。
親は、自主学習の内容に指示・命令をするよりも、子供自身が判断できるようにアドバイスすると良いです。
小学生の自主学習の目的は、「自主学習のやり方や習慣を身につける」。なので、目的達成のためにも、自主学習に「自主学習のポイント3つ」を利用してはいかがでしょうか。
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