ぅぉえええ~!!
吐きそう!!
失礼しました。
朝礼スピーチ当番直前の私の様子です。
今は朝礼スピーチも終わり、ほっとしています。
月曜の朝に行われる、週一回の朝礼では、
社員一同が大会議室に集まり、
・当番のスピーチ
・連絡事項
が行われます。
この定期的に回ってくる「朝礼スピーチ当番」っていうのが、
実に… 厄介!!
だって、
・大勢の前で話す緊張感
・それなりの話題
こんなの考えるだけで憂鬱です。
だから、吐きそう。
苦手な人にとっては、
ま・さ・に … 公開処刑!!
沈黙が怖くて早口になりすぎたり、用意したネタがスベって場が凍り付いたり……。
あれって、まさに「公開処刑」だと思うんですわ。
一方で、朝礼スピーチが「得意な人」、いますよね。
テーマ設定が絶妙で、話の構成も完璧。
ユーモアを交えつつ、最後はビシッと締める。
「へぇ~!」「なるほど!」と思わず聞き入っちゃう、流れるようなスピーチ。
ほ…惚れてまうやろっ !!
くぅ~っ!!朝礼スピーチ当番!!
なんとかならんのかいっ!!

朝礼してる?
「くぅ~っ!!朝礼スピーチ当番!!なんとかならんのかいっ!!」
……と叫びたいのは私だけじゃないはず!
実際、みんなの会社ではどうなんだろう?
と思って、面白い資料を見つけました。
2020年に行われたMonegyの『令和時代の朝礼意識調査』によると、
・毎日朝礼を実施している企業は28.8%
・全く実施していない企業は49.8%
約半数の企業で何らかの朝礼が行われていることが分かります。
また、朝礼の内容について、
連絡事項の共有や、社訓の唱和などがある中に、
「従業員のスピーチ」がありました。
出典:Monegy
「会社の朝礼は必要?不必要?令和時代の朝礼意識調査 結果発表!」(2020年実施)
つまり、
約半数の企業が朝礼を実施し、その中の約25%で
従業員のスピーチが行われているというものでした。
こうしてデータを見ると、「朝礼スピーチ、うちだけじゃないんだ…」と、少しだけホッとするような、でも「やっぱりあるんだ…」と複雑な気持ちになるような(笑)。
朝礼スピーチ当番ってなに?
定期的に行われる朝礼で、スピーチをして、朝礼の進行をするのが「朝礼スピーチ当番」であり、社員が持ち回りで行います。
短い会社だと1〜2分、長いところでは5分以上の持ち時間があることも。
大勢の後輩、同僚や上司の前に立って話す機会は、日常業務ではあまりないからこそ、特別感があります。
そして、その特別感が、ある人にとっては「チャンス!」と感じる一方で、ある人にとっては「ぅおええ~」となる要因なんです。

スピーチの内容は?
さて、この「朝礼スピーチ当番」、頭を悩ませるのは「スピーチの内容」ではないでしょうか。
短い時間とはいえ、何を話せば良いのか……。正直、ネタ探しから憂鬱になりますよね。
「うまいなぁ!」と感心するスピーチもあれば、「あれは一体…?」と首を傾げたくなるスピーチも、正直あります(小声)。
例えば、こんなスピーチ、あなたの会社でもありませんか?
残念ながら、ちょっと…なスピーチ例
① 何言うてまんねん!!
・声小っさっ!!
・早口すぎて、聞き取れまへん!!
② 批判が多め
・時代や政府のせいにして怒り出す
・男女の役割を決めつける
・昔のやり方が絶対で、今のやり方を否定する
おはようございます。
今月から繁忙期に入り、毎日たくさんの加工数をあげています。
昔は、繁忙期ともなると、工場の人員では足りないため、
営業や事務員から応援にきてもらい、全員が一丸となって乗り切っていました。
そうやって社員全員が協力することで、よりよい関係を築いていました。
しかし現在は、工場内の衛生基準が厳しくなったこともあり、
応援にきてもらうことが困難になりました。
全員が一丸となる機会がなくなり、残念に思います。
良いことを言っているように思うのですが、
なんだか後味が悪いんですよ。
聞いている側が、行動できない『昔の話』を突きつけられ、どうすれば良いか分からない状況で『残念』と言われることで、置いてきぼり感や無力感を覚えますね。
知らんがな!!
どうしようもないし!
せめて、
「全員が一丸となる機会が減ったのは事実だが、それぞれの持ち場でベストを尽くすことで、新しい形の一体感を築けるはずです。」
のように、「残念」ではなく、ポジティブな表現がほしいですね。
思わず聞き入っちゃう!良いスピーチ例
仕事関係のことでも、プライベートなことでも、とにかく「なるほど~」や「すごい」と、思わせるもの。
例えば、
① 失敗から学ぶ成長ストーリー
② 意外な趣味や特技から仕事へ活かすヒント
③ 最新のトレンドや豆知識の紹介
おはようございます。
日本語には、一つの言葉に複数の意味を持つものがあります。
さまざまな場面で使うことができ、便利です。
よく耳にするのが、「やばい」です。
良い意味でも、悪い意味でも使え、便利な言葉です。
ですが、どの意味かは、聞き手が解釈する必要があります。
会話の文脈や、話し手の様子から判断しなければなりません。
なので、話し手の意図が正しく伝わっているか、それは確実とは言えません。
仕事においては、正しく情報を伝える必要があります。
そのとき、複数の意味をもつ言葉を使うと、トラブルになりかねません。
なので、私たちは日頃から「相手にどう伝わるか」を意識して言葉を選ぶことが大切です。
特に、緊急の連絡や重要な報告の際は「具体的に」「明確に」「簡潔に」伝えることを心がけましょう。
「共感」「学び」「発見」のいずれか、または複数を意識することで、単なる情報伝達に留まらない、心に残るスピーチになるはずです。
聞いている人が「自分ごと」として捉え、何かを得られるスピーチは、まさに「惚れてまうやろっ!」なスピーチと言えるでしょう。
ぬぐいきれない「公開処刑」感
さて、本題です。
多くの人が「朝礼スピーチ当番、嫌だなあ」と感じる裏側には、ある共通の感情があるのではないでしょうか?
そう、それはまるで「公開処刑」のようだと感じている人が、実は少なくないという説です。
なぜ「公開処刑」なんて大袈裟な言葉が出てくるのか?
考えられる理由はいくつかあります。
- 準備が面倒くさい: 日常業務で忙しい中、ネタ探しから原稿作成までをこなすのは地味に大変。夜な夜なテーマを考え、話す内容をまとめる時間も惜しいと感じる人もいるでしょう。
- 何を話せばいいか分からない: 「面白いこと言わなきゃ」「ためになる話をしないと」というプレッシャーから、ネタ切れを起こす人も多数。「無難なことばかり話してしまう…」と悩む声も聞きます。
- 人前で話すのが苦手: これが一番の理由かもしれません。たとえ短い時間でも、大勢の視線が自分に集まる状況は、極度の緊張を伴います。しどろもどろになったり、頭が真っ白になったりする経験、ありませんか?
- 評価されている気がする: 朝礼スピーチは、普段の業務とは異なる場面で自分の個性や能力を見せる場でもあります。上司や同僚からの「あいつ、面白いこと言うな」「意外としっかりしてるな」といった評価を意識してしまうと、より一層プレッシャーが増します。まるで品定めされているような、そんな感覚に陥る人もいるようです。
- 滑った時の気まずさ: 渾身のギャグがスベった時、準備した話が全くウケなかった時のあの沈黙…。想像するだけで冷や汗が出ますよね。その場の空気を壊してしまったかのような気まずさは、次の当番が回ってくることをさらに憂鬱にさせます。
もちろん、朝礼スピーチを通して自分のアウトプット能力を磨いたり、普段話さない同僚とのコミュニケーションのきっかけにしたりと、ポジティブな側面があることも事実です。
しかし、これらの「公開処刑」感は、多くの会社員の心の奥底にひっそりと、あるいは大きく根付いているのではないでしょうか。

乗り越えたい!!「公開処刑」感との向き合い方
では、このぬぐい去れない「公開処刑」感をどう乗り越え、スピーチ当番と向き合えばいいのでしょうか?
いくつか具体的な対策を考えてみました。
脱!!完璧主義!!
「完璧なスピーチをしなければ」というプレッシャーが、一番の緊張の原因かもしれません。
すばらしいスピーチを聞くと、自分もそれなりのレベルのスピーチを…と思いがちです。
でも、考えてみてください。聞いている側は、そこまで完璧を求めているわけではありません。
むしろ、人間味あふれる失敗談や、等身大のメッセージの方が心に響くこともあります。
全員を感動させるなんて、なかなか高度なレベルなのです。
目標は「伝えきる」こと。
滑舌が悪くなっても、少しくらい噛んでも大丈夫!
準備した内容を最後まで伝えられればOK、と割り切ってみましょう。
肩の力を抜くことが、意外と成功への近道だったりします。
スピーチのネタをストック
「何を話せばいいか分からない」という悩みは、多くの人が抱えています。
日頃からアンテナを張り、スピーチに使えそうなネタをストックしておくのがおすすめです。
読書やニュース: 気になった記事や本の内容をメモする。
趣味や経験: プライベートの出来事から仕事に繋がる学びを見つける。
職場の出来事: 業務で得た教訓や、同僚との面白いエピソード
特に、「失敗談からの学び」は共感を得やすく、スピーチの鉄板ネタです。
成功談よりも、失敗をどう乗り越えたかというストーリーの方が、人間性が垣間見えて聞いている人の心に残りやすいものです。
そして、文章作成に困ったら、AIチャットにお任せです。
ネタを入力し、他の条件や、文章の雰囲気も指定すれば、すぐにネタが出来上がります。
話し方を工夫する
緊張して早口になったり、声が小さくなったりするのを防ぐために、いくつかの工夫ができます。
ゆっくり話す: 意識的に普段よりワントーン落とし、ゆっくり話すように心がけてみてください。間を取ることで、落ち着いて話せるだけでなく、聞いている側も内容を理解しやすくなります。
視線: 全員が自分を見ていると思うと緊張しちゃうので、なんとなく全体に視線を向ける程度でよいでしょう。特定の誰か一人に視線を固定するのではなく、部屋全体をゆっくり見渡すようにすると、自然な印象を与えられます。
準備を怠らない
結局のところ、一番の不安解消法は「準備」です。
- 原稿をしっかり作る: 話す内容を箇条書きでも良いので、一度書き出してみましょう。構成を考えることで、話の筋道が明確になります。
- 声に出して練習する: 実際に声に出して練習することで、時間配分や話し方の癖に気づけます。可能であれば、誰かに聞いてもらってフィードバックをもらうのもいいでしょう。
- 導入と結びを完璧にする: スピーチの始まりと終わりは、特に印象に残ります。ここだけでも完璧に覚えておくと、自信を持って話し始められます。
ポジティブな意味づけをする
「公開処刑」なんて言っておいてなんなん?なのですが…
「公開処刑」というネガティブな捉え方ではなく、「自分をアピールする場」「コミュニケーションのきっかけ」と、ポジティブに意味づけをしてみましょう。
確かに緊張はしますが、大勢の前で話す経験は、プレゼンテーション能力や人前での対応力を高める絶好の機会です。
会議やミーティングなど、自分の意見を言うことはとても大切なことです。
自分の意思を正しく伝えるためにも、その機会をうまく活用して、自分の能力を高めていきましょう。

それでも地球は回… 朝礼スピーチ当番は続く…
「朝礼スピーチ当番なんて、今の時代と合わないわよ!!」
といって、廃止活動するのも悪くはないでしょう。
自由にしたらいいです。
では、私自身はどういう考えなのかというと…
「朝礼スピーチ当番」を否定しません。
私は大勢の前で話すのは、超苦手です。
冒頭で書いた通りです。
ぅぉおおえええ~っ!!
なのです。
心臓バクバクで、声は震え、どこを見ればいいのやら…
背中は汗でビショビショ。
頭の中は真っ白で、今自分が何を話しているのか分からない。
そりゃ、嫌なもんです!!
それでも、
朝礼スピーチ当番を否定しないのは、
・一人一人の考えというのが、非常におもしろいから
自分では思いもしない事、知らない事に、
「ハッ!!」としたり、「なるほど~」と思ったり。
なかなか貴重な場だと思うのです。

じゃぁ、ひざっこさんよぉ、
あなたは一体、何についてスピーチするんだい?

私はね、主に、
「気付き」についてスピーチしているよ。
仕事や日常生活において、「おや?」と思った事かな。
2025年6月現在では、コメ不足による備蓄米の放出が話題になっています。
「古古米」や「古古古米」について、
古いお米が、おいしくいただけるのというのは、
日本のコメ農家の技術が最高ってことだよね。
また、それを保管する施設のレベルも最高!!
ごはんを炊き上げる炊飯ジャーレベルも最高だよ!!
日本ってすごいね。
日本人って、職人だらけだよ。

めっちゃいいのできた!!
『全米が泣いた!』ってやつやん!
と、自信満々で自画自賛のスピーチ原稿ができたとしても、
いざ朝礼ともなると、
ぅぉおおえええ~。
だ・か・ら…
「公開処刑」なんですね。
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